奈良先端科学技術大学院大学 研究推進機構 研究推進部門

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国際共同研究室

研究推進部門では、本学の研究の高度化およびその展開のグローバル化を推進するために、海外の大学等の研究機関と協力し、海外の研究機関および本学内に国際共同研究室を設置しています。

海外に設置している国際共同研究室(海外研究拠点)は、共同研究の推進に加えて、本学の国際ネットワーク拡大のハブとして活用されています。一方、学内に設置している国際共同研究室では、海外の研究者を本学に招へいして共同研究を推進し、本学の関連研究室とも連携体制を取ることにより、組織連携の発展を図っています。


国際共同研究室(海外研究拠点)

NAIST-UC DAVIS International Collaborative Laboratory for Health Science & Bioinformatics
  • ・設置:2016年3月-
  • ・共同研究者: Oliver Fiehn教授、Ye Chen-Izu教授、Leighton Izu教授、Kyria Boundy-Mills博士、Glen Fox教授(University of California, Davis)
  • ・Medical- & Bio-Informatics Groupでは、分子生物学から臨床応用を対象としたバイオおよびメディカルインフォマティクスを用いた生命科学と情報科学の融合研究により、生命現象に関わる基本システムの解明に向けた研究を行う。また、Yeast Amino Acid and Brewing Sciences Groupでは、酵母において未知の機構であるアミノ酸「プロリン」の資化抑制機構を解明するとともに、プロリンを効率よく資化できる菌株の育種を行い、ビール・ワイン醸造への応用を目指す。

University of California, Davis:1905年カリフォルニア州デービスに設置された名門校で、世界屈指の生物関連研究施設を誇ります。本学とは2003年に学術交流協定を締結し、多くの研究者や学生の派遣および受入の実績があります。


NAIST-NYCU International Collaborative Laboratory for Photonics Biotechnology
  • ・設置:2023年5月-
  • ・共同研究者:杉山輝樹教授、増原宏教授、廖奕翰教授(National Yang Ming Chiao Tung University)
  • ・バイオプロセス工学において必要不可欠な材料であるタンパク質結晶・集合体およびそれらに関連する分子性材料を、レーザーにより、ナノ・マイクロレベルで作製、評価するための手法を開発し、バイオプロセス工学および関連分野の学理の深化と光科学を応用したバイオ技術、さらには医療技術への展開を目指す。

National Yang Ming Chiao Tung University:2021年にNational Yang Ming UniversityとNational Chiao Tung Universityが統合し、設立された台湾トップクラスの大学です。本学はこれまでに学術交流協定を締結し、研究者や学生の交流が盛んに行われています。


国際共同研究室(学内設置)

NAIST-École Polytechnique International Collaborative Laboratory for Energy Materials
  • ・設置:2016年2月-
  • ・研究室統括:Pere Roca I Cabarroca教授、Yvan Bonnassieux教授(École Polytechnique)
  • ・ペロブスカイト型太陽電池は、真空を要しない簡単な印刷工程で、比較的高い効率が期待されている。École Polytechniqueの得意とする印刷技術とNAISTが得意とする真空プロセス技術を活かした共同研究により、ペロブスカイト型太陽電池の高効率化に関する研究を行う。

  • École Polytechnique:フランスの理工系エリート養成のための高等教育機関でフランス最古のグランゼコールです。ナポレオンが1794年にフランス革命後に技術将校の不足に対処するために軍学校としました。現在は理工系のグランゼコールとなっています。本学とは研究者や学生の交流が盛んに行われています。


    NAIST-UBC International Collaborative Laboratory for Plant Cell Walls
    • ・設置:2017年2月-
    • ・研究室統括:Lacey Anne Samuels教授(University of British Columbia)
    • ・植物細胞壁は次世代の再生可能エネルギー・材料として着目されている「木質バイオマス」の実体である。植物がどのようにして細胞壁を構築するのか、また多様な構造をもつ細胞壁がどのような機能を持つのかについて研究を進める。

    • University of British Columbia:カナダ・ブリティッシュコロンビア州に1908年に創立された学部生4万人、大学院生1万人を擁するカナダ西部最大の総合大学です。カナダのトップ大学の一つであり、国際的にも高い知名度を有しています。本学とは2012年に学術交流協定を締結しており、研究者や学生の交流が盛んに行われています。