奈良先端科学技術大学院大学における男女共同参画推進について

本学は「学部を置かない国立の大学院として、最先端の研究を推進するとともに、その成果に基づく高度な教育により人材を養成し、もって科学技術の進歩及び社会の発展に寄与する」ことを目的として平成3年に開学し、これまで世界レベルの研究成果と多くの優秀な修了者を社会に送り出してきました。

この間、平成11年には、「男女共同参画社会基本法」が制定され、男女共同参画社会の実現が21世紀の我が国社会を決定する最重要課題と位置付けられるとともに、平成17年には「男女共同参画基本計画(第2次)」が閣議決定されたことも踏まえ、本学においては、この目的の達成に向け、将来にわたって最先端の研究の推進及びその成果に基づく高度な教育を継続するには、教職員のワークライフバランスの実現が重要との認識の下、平成21年に男女共同参画推進に関する規程を制定しました。また、同年、文部科学省科学技術振興調整費「女性研究者支援モデル育成事業」の採択を受け、男女共同参画室を設置、教育研究活動と出産・育児等家庭生活の両立を支援するための各種制度や環境の整備を行いました。

事業終了後の平成24年度以降においても、男女共同参画室を中心に、教育研究活動と家庭生活との両立を支援する研究支援員の配置や、一時託児の実施、仕事と家庭生活の両立に関する情報発信などの取り組みを実施してきました。

平成28年度から第3期の中期目標・中期計画を迎えるに当たり、新しい社会形成の発展に寄与する本学においては、男女共同参画社会の実現に向けた役割を引き続き担っていくことが重要であると考え、改めて、これまでの取り組みを継続していくとともに、一層の推進をしていくことを宣言することとしました。

奈良先端科学技術大学院大学男女共同参画宣言

奈良先端科学技術大学院大学は、学部を置かない国立の大学院として、最先端の研究を推進するとともに、その成果に基づく高度な教育により人材を養成し、もって科学技術の進歩及び社会の発展に寄与するため、「男女共同参画社会基本法」の基本理念を踏まえ、以下の「男女共同参画基本方針」を掲げ、教育研究活動への男女の対等な参画をより一層推進し、すべての教職員がその個性と能力をいかんなく発揮できるよう、積極的かつ着実に歩みを進めることを宣言いたします。

男女共同参画基本方針

1.男女共同参画の視点に立った教職員採用、人材育成及び登用の推進

2.家庭生活と教育・研究・就業を両立できる支援と環境整備の推進

3.男女共同参画に関する地域社会との連携の推進

4.男女共同参画に関する意識改革及び啓発活動の推進

平成28年9月 奈良先端科学技術大学院大学学長

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