エラスムス・プラスICMプログラムでトレント大学職員を受入(2023/7/10-7/14)
本学は2019年にイタリア・トレント大学との間でEUの教育助成プログラム「エラスムス・プラスICM」の枠組みで学生・教職員の交流を行う機関協定を締結し、これまでの4年間で学生派遣9名、教員派遣1名、職員派遣2名の交流実績を上げてきました。このたび、Staff Mobilityの一環としてトレント大学より1週間の職員研修の依頼があり、同大学International Mobility OfficeのChiara Fondriestさんを教育連携部門・国際課で受け入れました。
研修初日は教育連携部門のロバート・キングUEAから大学紹介を受けた後、教育推進機構長の加藤博一理事・副学長、教育連携部門長の吉田聡子教授と面談しました。その後、吉田教授の植物共生学研究室を見学しました。
2日目は留学生・外国人研究者支援センター(CISS)、国際連携係、留学生交流係の各担当者による業務紹介、Chiaraさんによるトレント大学の概要説明・業務紹介が行われました。業務紹介のプレゼンテーション及びその後の質疑応答を通じて、日本とイタリアの国際交流業務における相違点や今後の課題について双方が共有する良い機会となりました。
3日目はキャリア支援部門の山下俊英UEA、谷口直也UEAと日本とヨーロッパの就職支援業務の現状について意見交換を行った後、CISSが企画する日本文化体験イベントの一つとして、高山地区の茶筅工房翠華園を留学生達と訪問し、同地区の伝統工芸品である茶筅の製作工程を見学しました。一行は原材料の竹から職人が熟練の技で茶筅を製作する過程を興味深く見学した後、茶筅を使って自ら点てた抹茶を味わいました。
4日目は留学生と日本人学生の交流を促進するイベント「NAIST Tea Time~流しそうめん~」にスタッフの一人として参加し、竹を割って組み立てる工程を手伝うとともに、日本の夏の風物詩である流しそうめんを味わいました。また、イベントに参加した学生達と積極的に言葉を交わし、交流を深めていました。
5日目はキングUEA・国際課職員と生駒市内の宝山寺を訪れ、商売繁盛のご利益を求めて商人から信仰を集めた寺の歴史や、境内に仏像や鳥居が混在する神仏習合についてキングUEAより説明を受けました。
1週間の受入プログラムを通じて、大学スタッフ同士の交流により双方とも国際交流業務についての知見を深めることができただけでなく、文化体験を通じた学生・職員との交流により日本および本学の魅力を伝えることができました。トレント大学との間では今後とも学生・教職員の交流を積極的に推し進めていく予定であり、今回の受入プログラムが両大学のさらなる関係強化につながることが期待されます。