2020年度海外FD研修をオンラインで開催(2020/11/17-19)
本学では、教員の英語による教育・研究・管理運営能力を高めるため、毎年、海外協定校であるカリフォルニア大学デービス校(UC Davis)へ教員を派遣し、海外FD (Faculty Development) 研修を実施しています。しかし、今年は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大を受けて海外渡航が不可能となったため、初の試みとして、11月17日〜19日の日程でオンラインでの海外FD研修を実施しました。
UC DavisのAbram Jones氏を講師に迎えたオンライン研修には、若宮翔子准教授、ラウラ ガイコビナクラ助教(情報科学領域)、岡村勝友教授(バイオサイエンス領域)、松下智裕教授、笹川清隆准教授(物質創成科学領域)の5名の教員が参加し、Zoomやeラーニング学習管理システム"Canvas"を用いたインタラクティブな指導・意見交換が行われました。
1日目は、学習者中心教育(Student-centered learning)やPBLについて、また昨今のコロナ禍での授業運営の実態について講師から説明があった後、参加教員が普段感じている講義や授業運営における課題や不安な点を共有する機会が設けられました。2日目は前日に共有された課題点を受けて、まずより効果的な教授法や授業運営について意見交換を行い、次に座学とディスカッションを通し授業中の学生のモチベーションを高める方法や、キャンパス内における多様性への対応についても学びました。3日目は、参加教員それぞれの英語の講義ビデオを視聴し、講師から講評やアドバイスを受けながらディスカッションを深め、効果的な授業実施のための改善のヒントを得ました。最後に、PjBL(プロジェクトベーストラーニング)のためのコースシラバス作成を参加者全員が協働で取り組みました。
研修を終えて、講師のAbram Jones氏からは、今回の研修参加者は自身の授業の改善に意欲的であり、やりがいのある研修であったとのコメントが寄せられました。参加教員からは、「教育現場で使われている様々なテクノロジーやツールがUC Davisでどのように使われているのかを学ぶことができた」、「海外の大学のコロナ禍での講義の状況・対策について最新の情報を得ることができた」、「自分の授業についてコメントをもらえる機会は少ないので海外FD研修は今後も継続したほうが良い」等コメントをいただきました。
本研修を企画・実施している教育連携部門では、今回のオンラインFD研修の内容・効果を検証し、今後の本学での海外FD研修の改善に向けて努めてまいります。
オンライン海外FD研修の様子