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国際FDウェビナー「教育・研究とSDGs~融合への取り組み~@カリフォルニア大学デービス校」を開催 (2021/03/02)

 3月2日(火)、教育推進機構 教育連携部門が主催し、国際FDウェビナーを開催しました。本ウェビナーでは、本学の協定校であるカリフォルニア大学デービス校(UCD)からJolynn Shoemaker博士を講師としてオンライン上で招へいし、同大学における教育・研究にSDGs(持続可能な開発目標)を融合させる取り組みについて紹介いただきました。Shoemaker博士は弁護士として、約20年間に亘ってワシントンDCにおいて外交政策、安全保障問題に従事し、現在はUCDの国際関係・国際展開担当ディレクターとして国際戦略を担当されています。
 UCDは、相互に関係する世界に先導して関わり、大学の国際化・グローバル展開にあたって多様性・公平性・包摂性を重視することをグローバルミッションとしています。この概念はSDGsの原則とも共通しているため、UCDではGlobal Affairs Officeが中心となって社会課題の解決のための共通の枠組みとしてSDGsを推進し、学内外での様々な活動に取り組んでいます。Shoemaker博士は、大学がSDGsに取り組む意義について、「次世代のグローバルリーダーを育成する場であること」、「SDGsアジェンダ全体の専門知識を有し、イノベーションのエンジンであること」、「競争ではなく連携を進めることができる組織であること」を強調していました。
 UCD全体の戦略の説明に続き、具体的な取り組み事例が紹介されました。例えば、学内のSDGs認知度を高めるためのフォーラムやイベントの企画実施、教員・学生を対象としたSDGsに関わる研究活動への助成事業の立ち上げ、オンラインで海外大学の学生と共に学ぶGlobal Classroomの試行的実施、UCDに隣接するサクラメント市と連携したイノベーションハブの創設等、示唆に富む事例を知ることができました。
 講演の終盤にShoemaker博士より、本学でのSDGsに関する取り組みについて質問があり、本学教員が、本年1月に設置したデジタルグリーンイノベーションセンターにおいて「バイオエコノミー」をテーマとした教育研究をとおして「持続可能な社会の創り手」となる人材育成に取り組む計画や、PBLの授業において学生にSDGsについて自発的に考えさせてピッチを行う試みを紹介しました。
 質疑応答では、SDGsへの取り組みといった新たな活動に対する教員からの支援取り付けや、SDGsに関する活動に学生の参加を促すための方法等について、活発な意見交換が行われました。
 本ウェビナーには本学の教職員・学生約30名が参加しました。参加者からは、UCDの取り組みは大変参考になり、学内へのSDGsの意識付けとして良い機会となった等の感想が寄せられました。


プレゼンテーションを行うJolynn Shoemaker博士