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カセサート大学とのダブル・ディグリー・プログラム協定オンライン調印式を挙行 (2021/07/14)

 本学とカセサート大学(タイ)は、博士前期課程のダブル・ディグリー・プログラム協定(物質創成科学分野)を締結するにあたり、7月14日、オンラインによる調印式を開催しました。今般、締結に至ったダブル・ディグリー・プログラムは、本学初の博士前期課程のダブル・ディグリー・プログラムであり、AUN/SEED-Netプロジェクト(JICA技術協力プロジェクト「アセアン工学系高等教育ネットワークプロジェクト」)の枠組みでカセサート大学をリーダー校、本学をパートナー校として2019年から実施している共同教育プログラム「ICE Matter」(International Collaborative Education Program for Materials Technology, Education and Research)の成果として位置づけられています。
 カセサート大学の2か所の会場と本学会場を中継で結び、30名を超える関係者や来賓が参加する中、盛大に式典が執り行われました。

 式典には、タイ王国大阪総領事館のKrit Tankanarat総領事、JSPSバンコク研究連絡センターの大谷吉生センター長、AUN/SEED-Netプロジェクトの上田多門チーフアドバイザーを来賓としてお迎えし、祝辞をいただきました。
 続いて、カセサート大学のChongrak Wachrinrat学長及び本学の塩﨑一裕学長が、両大学の10年以上に亘る学術交流及び共同研究の成果として締結に至った本プログラムが、ASEANと日本の学生の新たな国際共修を促進することへの期待を述べました。
 「ICE Matter」のカセサート大学側メンバーとして中心的役割を果たしてきたOratai Jongprateep准教授は、2012年以降、学生のインターンシップ交流を契機に開始した協力関係が、カセサート大学修了生の本学正規課程への入学につながり、「ICE Matter」の枠組みでのカセサート大学における本学教員による講義の実施、共同研究の進展、共著論文発表、更にはダブル・ディグリー・プログラムの構築に至ったことを述べました。加えて、カセサート大学関係者は、本プログラムは両大学の連携強化のみならず、ASEANのその他の大学との連携構築及び当該地域の人材育成に資することを強調しました。
 これに続き、「ICE Matter」の本学側メンバーである太田淳理事・副学長は、「本ダブル・ディグリー・プログラムは共同研究をベースとした国際共修プログラムであり、両大学の教員の間で活発に共同研究が行われる中、プログラムが成功裏に運営されることを確信している」と述べました。同じく「ICE Matter」に参加する網代広治教授は、物質創成科学領域で学ぶタイ出身の学生やカセサート大学を修了し本学で博士号を取得後、教員として活躍するNalinthip Chanthaset助教を紹介し、ナノ高分子材料研究室におけるタイの研究者との共同研究の概要を説明しました。
 最後に、両大学の学長がそれぞれ協定書に署名し、式典は盛況のうちに幕を閉じました。

当日の様子は、カセサート大学が提供するライブ配信でも中継され、以下のサイトからいつでも視聴することができます。
Nontri Live: KU-NAIST Double Degree MOA Signing Ceremony

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協定書に署名する両学長

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それぞれの会場で記念撮影

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プレゼンテーションを行うOratai准教授

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式典最後に参加者全員で記念撮影