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国際FDウェビナー「大学運営・経営参画で得られた教訓 in UC Davis〜NAIST次世代大学リーダーたちへ〜」を実施 (2021/08/04)

 本年4月に塩﨑学長が発表した「学長ビジョン2030」は、「未来の共創」をテーマとしています。未来の大学運営を担う教職員をはじめ、すべての関係者が本学の将来に向けたプランの策定とビジョン実現に向けたプロセスに参画するためのきっかけとして、教育推進機構はカリフォルニア大学デービス校(UC Davis)より学長・プロヴォスト補佐を務めるKenneth Burtis博士(バイオサイエンス学部名誉教授)を講師に迎え、オンライン国際FDセミナーを開催しました。

 セミナー前半は、UC Davisのキャンパス成長計画と大学戦略計画策定に携わった過程で得られた大学リーダーシップに関する教訓についてBurtis博士が自らの体験を語りました。レクチャーの中で博士は、「学生にとって何がベストであるかを最優先すること」、「すべての関係者が年齢・地位に関わらず大学運営に関する議論に参画し、大学の成長に向けて関係者それぞれの強みを見出すことの重要性」、また「自らの大学を外から客観的に観察し、弱みや劣っている点を認識すること」、「大学運営トップの地位にある者は学生・教員に奉仕し、大学全体の成長に自らの喜びを見出すこと(英語ではvicarious enjoyment)の重要性」を強調しました。

 セミナー後半では、前半の議論を受けて、戦略策定にあたって多くの関係者を巻き込んで議論を進めていくうえでUC Davisにおいて用いられているツールの一つを、セミナー参加者全員で実践する演習を実施しました。24名の参加者が4つのグループに分かれ、「学長ビジョン2030」の各ビジョンに沿って設定された4つの質問について意見やアイデアを交換しました。セミナーの最後に、4つの質問について集まった意見をグループ代表者が発表し、参加者全員が情報を共有しました。

 同セミナーには大学執行部・教員・職員が幅広く参加し、終了後のアンケートでは「普段、話す機会のない大学構成員と意見交換できる良い機会だった」、「少人数のグループに分割して意見を集約していくやり方は効果的だと感じた」、「多様な参加者がお互いを知ることの重要性を感じた」、「教職員・学生の隔てなく一つのテーマに沿って議論する場は非常に有効なアプローチになりそうだ」とのポジティブな感想が寄せられました。

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Burtis博士の講演の様子