大地震サバイバルイベントを実施(2021/11/6)
11月6日(土)、留学生・外国人研究者支援センター(CISS)は、奈良県外国人支援センターおよび奈良県防災士会と共同で「大地震サバイバルイベント」を開催しました。参加者は、本学留学生や教職員とその家族、奈良県災害時通訳・翻訳ボランティア登録者及び地域住民の方々です。留学生やその家族の多くは地震や防災訓練の経験がなく、本学では、地震やそれによって変わる生活についての知識を深める貴重な機会を提供するため、当イベントを開催することとなりました。
イベントは、奈良県外国人支援センターの中川由香氏とCISSのキング・ロバートUEAの挨拶で始まり、続いて、防災士会の植村信吉氏より、30年以内に起こり最悪の場合は323,000人の死者が出ると言われている南海トラフ巨大地震について説明がありました。その後、「シェイクアウト」と呼ばれる地震に備える防災訓練を行い、参加者は8つのグループに分かれて、断水を想定して水を運んだり、トイレが使用できない場合の対処法を学んだり、強い揺れによって屋外の壁が倒壊する様子を体験したり、実際の地震被害の写真を見たりして、地震によって起こりうるさまざまな被害について学びました。
日本語での説明を外国人参加者に適宜通訳するなど、80名を超える参加者が互いに協力して取り組み、植村氏は、災害時にはこうした助け合いが不可欠であることを伝えました。イベントに参加した留学生や家族からは、日本で生活するうえで必要な知識が得られたといった感想があがり、地域住民の方々も、日本語がわからない外国人が状況を理解できているかということを十分に確認しながら、イベントを楽しんでいました。
本学では今後も、地域の人たちと関わりながら自然災害に対する知識を得ることができるようなイベントを提供したいと思います。
地震防災訓練(まず取る行動)
壁の倒壊を体験する参加者
災害用トイレについて説明を受ける参加者