海外留学&グローバルキャリアセミナー ~NAISTから海外挑戦!~を開催(2022/4/22)
4月22日、教育連携部門とキャリア支援部門の共同企画による「海外留学&グローバルキャリアセミナー」がオンラインで開催され、34名の学生が参加しました。本セミナーは日本人学生を対象に留学や海外インターンシップについて情報提供することを目的に2020年から開催しており、毎回、参加者数が増えています。
第一部では、教育連携部門の嶋本雅子国際展開マネージャーが、本学のグローバル人材育成の方針や留学生数の推移を概説し、本学で参加可能な留学の形態や長期留学を奨励するための経済支援・奨学金プログラムについて紹介しました。続いて、留学を経験した3名の学生が登壇し、それぞれの体験談・留学で得た知見を語りました。ダブルディグリー・プログラムでフランスのパリサクレー大学に留学中の勝見志穂さん(D2、光反応分子科学研究室)は、留学のための煩雑な手続きを日々の研究と同時に進めることが大変だったものの、日仏双方の研究者のいろいろな視点からアドバイスをもらいながら自分の研究分野を探索できること、様々な国・地域出身の人々が集う欧州の研究環境においてネットワークを拡大できること、文化の違いや多様な働き方に触れることでグローバルマインドを涵養できることなど、ダブルディグリー・プログラムでの留学のメリットを挙げました。次に、ドイツのボン大学に留学中の田村峻佑さん(D3、データ駆動型化学研究室)が登壇し、留学中に新しい友人と出会い、島国である日本の特殊性を認識したこと、英語だけでなく現地語を学ぶことで日常生活がより便利になること等、留学で得た知見を語りました。そして、留学前にまず料理(特にパスタ)を勉強しておくようにと後輩学生にアドバイスしました。また、エラスムス+ICM事業でイタリアのトレント大学に留学したIsidro Butaslacさん(D3、インタラクティブメディア設計学研究室)は、多くの写真を用いて留学中の様子を紹介し、留学生活を楽しむヒントとして、自分にとって居心地のよい空間から抜け出して新しいことにチャレンジすること、地元の文化に溶け込むこと、そして勉強・研究についても忘れないことを挙げました。
第二部では、キャリア支援部門の山下俊英UEAが、キャリア支援室の日本人海外チャレンジ支援体制や本学の海外インターンシップ・プログラムについて説明しました。続いてDFKI(ドイツ人工知能研究所)でのインターンシップ参加のために4月にドイツに渡航したばかりの山田理さん(D1、ユビキタスコンピューティングシステム研究室)がドイツから参加し、海外インターンシップ参加までの経緯や、ドイツでの生活、日本とは全く組織構成の異なるドイツの研究所の様子を理解・把握することの難しさについて語りました。
第三部では海外での学位取得・キャリア形成について具体的なお話を伺うために、ゲストスピーカーとして米国ミシガン大学のJinsang Kim教授に登壇していただきました。同教授は自らがプログラム長を務めるミシガン大学の高分子科学・工学プログラム(Macromolecular Science and Engineering Program:通称Macro)について紹介し、手厚い奨学金等の措置や修了生の多くが産業界で活躍していることを説明し、海外の大学院への留学やポスドクとして海外で研究するキャリアパスも今後検討してほしいと呼びかけました。
本セミナーに参加した学生からは、「実際に留学中の先輩の話を聞けて非常によかった。」、「留学について真剣に考えるきっかけとなった。」といった感想が寄せられました。
教育連携部門とキャリア支援部門では、学生の皆さんの海外挑戦を後押しすべく、個別相談に随時応じているほか、今回のようなセミナーやワークシップを今後も企画実施していきます。